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27 一段落

 朝から大粒の雨が滝のように激しく降っている。
 この雨やみそうにないよなぁ?
 さっきから何度も窓から外を眺めては、肩を落とした。
 雨だからと言って、原稿を明日までそのままにしておくのは気が進まなかった。
 やっぱり今日行こう。
 神棚に手を合わせ原稿の入った茶封筒を掴む。
 茶封筒の上から丁寧にビニール袋で覆い大事に抱え郵便局へと向かった。
 どうして今日に限って雨なんだろう?

 「出来るだけ注意し配達しますが……」
 郵便局の係りの人に防水加工をして欲しいと相談してみるが、濡れないように心がけて配達してみるが多少は濡れる可能性もあることを事務的に説明される。
 比沙子の後ろには、事務服姿の若い女性と、その後ろには、ジャージ姿の中年男性が、それぞれ郵便物を手にし並んでいた。
 比沙子は、後ろの2人に軽く頭を下げ、仕方なく、そのまま茶封筒を係りの人に預け、郵送代を支払った。
 雨はさっきより激しさを増していた。
 そして、気になる雨は、1日中降り続いた。

 数日後、再び出版社からの電話が入った。
 と同時に、急に心臓が早くなり、受話器を持つ手にじっとり汗がにじむ。
 読んでくれたのかな? それで、如何言う結果になったんだろう?
 出版社の担当の人の話では、前向きに進めそうだろうと言う意見を出してもらえた。
 しかし、編集部には他にも数名居るので、それぞれの意見を聞き検討したいと、このまま数日間結果を楽しみに待つように言われた。
 比沙子は、了承しそのまま返事を待つ事にした。
 受話器を置いた後も、しばらく心臓の動きはおさまらなかった。
 それでも、出版社からの電話で、無事に原稿が届いたんだと安心した。

 自分の文章が通用するんだろうか? 自分の文章が本当に本になるのかな?
 担当の人も、出版社のプロの人なんだし、それなりのセンスを持ち合わせているはずだろうな
 だったら、期待できるのかな?
 でも待てよ。まだ1人だけの意見だし、文章自体全然自信が無いしなぁ
 期待し過ぎるのも良くないのかな?
 あれこれ想像しては、学生の頃、受験を終えて結果を待つ時にそわそわした気持ちを思い出した。

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